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症例-大人の喘息症状-40代女性

鍼灸

こんにちは。

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今回より実際に行ってきた鍼治療について触れていきたいと思います。

患者40代女性
主訴・喘息と慢性的な疲れ
以前より喘息に悩まされており、疲労が溜まったり季節の変わり目などに
咳が酷くなるとのこと。また、不規則な勤務形態や過酷な仕事故に常に疲れ
を感じている。
お話をお伺いし、東洋医学における脉(みゃく)を診て身体の状態を
確認する脉診(みゃくしん)を行った所、表面的には膨大し締りのない様子を
現すも、少し深く押すと細く硬く沈んだ脉をしている。
これは身体の表面や上部に熱が籠り、反対に身体の深部や下半身が冷えている
状態を現している。
時期的にも夏過ぎということもあり、外から熱に入られてそれを身体の外へ
追い出せない状態。所謂、熱中症になっている。
実際に足先を触ると夏にもかかわらず氷のように冷たくなっている。
そして首元や顔は熱く火照っている状態にあった。上に熱が停滞する事に
より、元々あった喘息症状が更に強く出る状態となっていた。
身体の状態を伝え、腕や脚にあるツボを使い籠った熱を抜く治療をした。
続いて、腰から下の深部に溜まっている冷えを和らげる為に脚と腰のツボに
鍼とお灸をした。
すると上に篭っていた嫌な熱感が取れ、まだ咳は出るものの込み上げてくる
強さに変化がでた。
身体の抵抗力も落ちていることから、鍼をやりすぎる事で疲れてしまう事を
避けるため初回はここで終了した。
1週間後に一回、その後2週間後に一回来て頂き、症状があまり気にならなくなった
ので、様子を見て頂くことにした。
外から入ってきた熱は抜けたが、根本の冷えはまだ取れていない為
今でも調子が悪くなりそうな時に、1ヶ月に一回くらいの頻度で
いらして頂く形で来院されている。

この症例は開院間もない頃の症例であるが、冷えが根本にあるケースは
とても多く、この冷えが悪さをする。
症状は多岐にわたるが、冷えの対策こそが病気にならない身体作りに大切
だと今でも考えさせられる。

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