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症例–パニック障害–30代女性

鍼灸

こんにちは♪

いつもブログをご覧頂きありがとうございます。

今回の症例もパニック障害です。

患者 30代女性
主訴 パニック障害・冷え性

発症は2年前〜くらい。
仕事の忙しさなどを感じてはいたものの、ある時期から
急に不安を抱くと止まらなくなってしまう事があるとの事。
過呼吸になってしまったことや周りに迷惑もかけてしまった
過去がフラッシュバックして、それ以来何回か同じような
症状がでしまうとの事。普段はそれほど落ち込みやすい性格
ではないが、過去の経験がトラウマになっている。
一年を通して良い時もあるが、辛い時が多いとのこと。

来院時には、少し落ち着いている時期であった。
話をする表情は割と柔和であり、仰るように常に不安感が
あるような感じは見受けられなかった。
脈を診るとこの方も細めで硬い脈をうっていた。
沈んではいるものの、まだ割とみえる位置にある。
身体の力も割とあるような脈をしていた。
ただ、上半身の熱さの割に脈が細い為、身体の深部に
しっかりと冷えがあるようだ。
おそらくこの深部にある冷えが強まった時、または極度に
上半身や頭だけが熱くなった時にパニック発作が起きるの想像した。
ご本人的にも、暑い夏など頭がモヤモヤしたりするとそこから
何度かパニックに繋がったりしたとのことだった。
身体の力があるが故に、深部の冷えが強まったりすると
体温維持の為に身体が熱を作る。
ただ、それが体表面や上半身に押し返されて余計に熱い所が
熱くなってしまう。結果としてそれがパニックを起こす引き金に
なってしまう。
その事を踏まえて
当日の治療方針としては、深部の冷えを抜き
変に上に熱が上らないようにすること。を目的に
冷えに対して治療を行った。

身体の状態に従って、足と手に計5箇所鍼をし
うつ伏せになってもらい背中への鍼。
腰から骨盤あたりに帯状の冷えの塊のようなものがあったので
そこを流すように鍼と手技を施した。
この塊が、上半身と下半身の熱と冷えを2分割するような
壁になっていた。
上半身にもハリが見られたのでこちらにも鍼と手技、お灸をした。
仰向けに戻っていただき、熱と冷えに関係する足のツボにも
お灸をし、身体のバランスを重要視して
脈を診て揃った事を確認してやりすぎないように治療を終えた。

足の方の温かさも実感してもらい、身体の状態もお伝えした。
今が落ち着いている時期ということもある為、頻繁に通ってもらうのではなく
一度様子を見て頂き何かあったらまた来て頂くことにした。

それから2、3ヶ月に一回くらいモヤモヤっとしたら
いらしてくださいますが、その後大きくパニック状態になることは
今のところないようです。
一回一回の治療で更にいい方向へ向かう鍼ができるように、
修練につとめたいと思っております。

今回の症例も、お薬を元々飲んでおられない方ではありますが
中にはお医者さんのお薬を手放せない方もいらっしゃいます。
お薬の良さ・目的、鍼の良さ・目的はそれぞれ違う所にある。

そんな症例もまた後日書きたいと思います。

鍼灸師 齋藤

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