BLOGブログ

BLOGブログ

7

症例ーシンスプリントー10代男性

鍼灸

こんにちは♪

いつもブログをご覧いただきありがとうございます♪

2例続けてパニック障害という項目から、内臓と精神面の繋がりという形で書きましたが、今回は内臓と筋肉面の繋がりで、シンスプリントの症例となります。

患者 10代男性
主訴 シンスプリント・身体の疲労感
証 初診、肺(心包実)・熱中症+水滞
  2回目、脾(腎実)・水滞

県外から陸上の大会で、新潟を訪れていた高校生。
2日後に迫った北信越大会に向けて、来院。
ここ1ヶ月ほどシンスプリントの痛みが抜けないとのこと。
日によって痛みが強くなることもあり、最近は庇っている反体側にも
シンスプリントが出てきている。
同時に身体が常に疲れている感じがあり、
大会に向けてなんとかコンディションをあげたいとのことでした。

脈診をすると、かなり外気の熱が身体に入り込まれていて
こもっている状態。と同時に内臓が水分量の多さに滞りを
起こして動けなくなっている状態に。
これでは身体の疲れも抜けないのも無理はない状態。
また、胃腸の状態とシンスプリントはとても密接な関係に
あるので脚の状態が悪いのも納得。
本人に状態を説明し、まずはこもった熱を取る治療を優先。
上半身にこもった熱を取るために腕にあるツボ2箇所
動けなくなった胃腸の為に脚にあるツボに1箇所
身体のバランスを整える為に腕に更に2箇所
上半身と下半身の熱のバランスをとるために背中に2箇所
鍼をした。
最後に身体のバランスとシンスプリントに対して
背中にお灸をした。
シンスプリントの状態が良くなった事と、
身体の怠さが抜けたことを確認してもらい終了。
翌日の予選では自己ベストを出して見事決勝へ。
電話をもらい、決勝前にもう一度来院。
呼吸もしやすくなり調子が上がってきたと喜んでもらえた。
翌日の決勝に向けて、身体の疲労と脚の筋肉の疲労を取りたい
とのこと。
脈を診ると、熱中症はなくなっていた。
ただ、まだ水の滞りがある状態だった。
身体の中の除湿を目的とした治療を行った。
湿気を取るために脚に3箇所
内臓の動きを回復させるために腕に2箇所
全体のバランスを取るために背中に2箇所
鍼を行い、脚と腰にお灸をした。
身体の疲労感と脚の筋肉の具合を確認してもらうと、
ややふくらはぎあたりに、まだ重さがあるとのこと。
関連する背部のツボと、ふくらはぎに鍼をしたところ、
良くなったとのことで治療を終えた。

応援にいくと約束した翌日の決勝。
彼は改心の走りでまたまた自己ベストを出して
インターハイを決めた。

彼がこれまでコツコツ積み上げてきたものが発揮されて
とても嬉しかった。
せっかく積み上げてきても、身体がポテンシャルを出せる
状態になければ悔しい思いをしてしまう。
今回の結果は本人の努力があってこその結果!
私たち治療家にできることは、その手助けである。

悪いところだけに目が行きがちだが、悪くなったには
必ず経緯や原因がある。
筋肉を栄養したり、回復させたりする根源は内臓が
行っている。
そんな症例の一つである。

また、
あたかも自分が治したみたいに考える治療家もいるが
本人の身体が最終的にはよくなる方向へ動いてくれたからこそ
良くなっているという事を忘れてはいけないと思う。



彼の身体に感謝しつつ、また同じような症状に苦しむ
方へ繋がる症例となりました。


RELATED

関連記事

PAGE TOP